散々エッセイ漫画を描いてる私がいうのもなんですが、基本私はエッセイ漫画を読まない人間です。
あんまり面白いと思ったことがないからです。
参考になる、ためにはなるけど、漫画として面白いと心を動かされたことがあまりなくて。
でも自分が出産して育児をしてみて思ったのが、「これ多くの人に伝えないとやべえぞ」ということでした。
エッセイ漫画描いたことないし基本面白くないと思っている私が「世界一面白いエッセイ漫画描いたるわ!」「多くの人が読んでくれたら、きっと世の中が良くなる漫画を描こう」という意気込みで描いたのが「久永家」でした。
デフォルトされたキャラクターではなく、通常の漫画のようにキャラメイクして、病院へ取材に行き、なるべく没入感が得られる構成にし、素人でも得られる情報を集めて医学的な解説をわかりやすく入れて描いていきました。
誤魔化すように描いてしまったら意味がないと思ったからです。
当時の私の気持ちや性的衝動、当時の乳首の形まで(笑)結構詳細に描いたつもりです。
この国は性教育もおぼつかないし、少子化になって久しく、普通に暮らしていると赤ちゃんと接する機会もそうそうありません。
いざ自分が妊娠したら?パートナーが妊娠したら?子供が生まれたら?
仮に予期せずとも、宿った命には責任が伴い、命と向き合っていくしかありません。
望んだ子であっても、誰でも戸惑いながら悩みながら産み育てていくものです。
その負担を少しでもこの漫画を読んで軽くしていけたらいいなと思ったんです。
日本は漫画という文化が身近にあって、誰でも抵抗なく読む土壌があります。
自分が漫画を描くことができる人間でよかったなあと思ったりしました。
久永家を描くことでちょっとでも誰かが幸せになればいいなと。
未熟ながらも頑張って描いた結果、いくつか賞ももらえましたしたくさんの人に評価してもらえました。
ただまあ、意気込み過ぎたのかだいぶ疲れてしまって、休止に至りました。
久永家を描きながらも、現在の自分の子供が可愛くて可愛くて、早くリアルタイムで描けるように追いつこうと頑張ってた頃もありました。
「どうやっても追いつかんぞこれ」と諦めましたが(笑
「久永家」は描くのに資料やら時間やら必要で、早い時でも3日に1ページがやっとでした。
最後の方は5日に1ページ、2週間に1ページ…と減り続けていきました。創作活動にかけられる1日の時間もどんどん減っていきました。
今は「久永家の日常」を描いていますが、最初は「久永家」の代わりに意地になって描いてるところがありました。
今はだんだん楽しくなって習慣化も身についてきました。
こちらは1日で4ページも6ページも描いてます。
もう本当にただ思いついたことを描いてます。
形状としては、私が面白くないと思っていたエッセイ漫画です。
※エッセイ漫画自体を貶めるつもりはありません。
私が読み手としてジャンルが合わないってだけです。
久永家の日常が面白いのかどうか私にはわかりません。
あまり面白くしようと思って描いてもいません。
正直描きながら「何がおもろいねん…」という気持ちの方が強いです。
だから毎回「こんなものですみません…」と思いながら掲載しています。
長いですが本題です(長すぎる)。
久永家の日常でどういうことを描いて欲しいのか、何か要望がありましたら教えてください。
私が描きたいものと、読んでいるあなたが面白いと思うものが少しでもかみ合うようにしていけたらと思います。
長々と読んでいただきありがとうございました!
この記事は久永沙和のpixivFANBOXで公開した内容と同じものです。
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